「働かない自由」が保証されるベーシックインカムの世界に変わるのか ?

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新型コロナウイルス感染拡大による経済状況の悪化で、ベーシックインカムという制度に注目が集まっています。

スペインではベーシックインカムの導入が決まりました。

その他にもイギリスやアメリカではベーシックインカムを検討中で、ローマ教皇がベーシックインカムの導入を提言するなどの報道もあります。

そして、フィンランドやオランダではベーシックインカムの実証実験済です。

一方、スイスはベーシックインカムの導入の可否を国民投票で行いましたが否決されています。

現実的に検討が進んでいる制度ということでベーシックインカムについて考えていきます。

ベーシックインカムとは?

ベーシックインカムとは、政府が皆にお金を配る制度のことです。

いろいろな考え方やパターンがありますが、定期的に最低限の生活ができるだけの金額が貰えるというのが一般的なイメージです。

ベーシックインカムの5つの期待

実際ベーシックインカムにはたくさんの期待がかかっています。

期待① ベーシックインカムがあれば失業しても大丈夫。

仕事を辞めるという選択肢がもてるため、生活の心配をしなくてもよくなります。

仕事の環境に不満を持っている人も、生活費の心配がなければ無理に続ける必要もありません。

期待② 貧困の解決。

生活していけるだけのお金を貰えれば、貧乏で困ることもありません。

期待③ チャレンジする機会が増える。

生活の安全が確保されていれば、新しいビジネスにチャレンジしようという気持ちにも繋がります。

期待④ 少子化対策。

もっと子供が欲しい人に我慢している理由を尋ねると、一番の問題はお金でした。(内閣府「令和元年版 少子化社会対策白書」より」

ベーシックインカムでお金の問題が解決すれば、子供はきっと増えると期待されています。

期待⑤ 社会保障のシンプル化。

ベーシックインカムで最低限の生活が保障されるのであれば、不正受給や利権などを考えなくても済みます。

社会保障はシンプルになりお金を配るだけで済むので、難しい制度を廃止してシンプル化することでコストも下がります。

ここまで見るといいように思えますが、ベーシックインカムの導入に踏み切れない心配な理由がもちろんあるわけです。

ベーシックインカムの3つの心配

心配① 財源不足。

生活できるだけのお金を配るには財源が課題ですが、逆に準備ができる範囲の金額で行うと生活費としては全然足りません。

心配② やる気の低下。

ベーシックインカムで生活が保障されたら、国民の9割が働かなくなるかもしれないという心配があります。

心配③ 給付対象者の選別。

給付対象者は、その国に住んでいる人なのか?その国の国籍を持っている人なのか?所得の低い人なのか?または、これら全部を兼ね備えている人なのか?

給付対象の違いにより対立や差別なども増えるかもしれません。

以上が、3つの心配になります。

フィンランドのベーシックインカム実験結果

ここまでベーシックインカムを導入するとどうなるのかを理屈で考えてきましたが、ここからは実際の実験結果を見ていきます。

フィンランドの社会保険機関のデータによるとベーシックインカムをもらっている人は、「健康状態が良い」と示す値で10%上昇していました。   

これも同じくフィンランドの社会保険機関のデータですが、ベーシックインカムをもらっている人は、「高ストレス」を示す値が10%減少しています。

さらにベーシックインカムをもらっている人の方が、他者への信頼や法制度への信頼、政治家への信頼などが高い傾向にあります。

結果的にお金を貰うことで、健康になりストレスが減り周りを信頼できるようになるということでした。

それからフィンランドの社会保険機関のデータによると、ベーシックインカムを貰った人と貰わなかった人では、労働日数も稼いだ額もそれほど影響しないという結果もでています。

その一方でベーシックインカムを導入しても新規事業が多く立ち上がったということは起きなかったようです。

フィンランドのベーシックインカム実験内容の詳細

この実験の詳細は2017年から2018年の2年間で実施し、失業者の中からランダムに2000人を選び、収入の有無に関わらず毎月約7万円相当を平等に配るといった内容でした。

これは、皆さんのイメージと少し違うと感じた人も多いかもしれません。

補足ですが、フィンランドの生活費は日本とそれほど変化はなくフィンランドの物価が安いために7万円相当でも暮らせるというわけではありません。

そのため、この実証実験ではベーシックインカムの効果は測れないといった意見もでています。

なので、この実験で分かったのは、「チャレンジする機会が増える」や「やる気の低下」などといった変化はないということでした。

しかし、大規模な実証実験はこれから進んでいくと思われます。

ベーシックインカムの考え方

余談ですが、ベーシックインカムの考え方の一つとして、世の中は賢い人に任せてそうじゃない人はベーシックインカムを貰って好きに暮らしたほうが、「全体的に世の中が良くなるのでは?」といった考えです。

会社やコミュニティなどは人が多すぎると意見がまとまらなかったり、場合によっては足の引っ張り合いになったりします。

そういった人の感情がぶつからないように賢い人に仕事をやってもらい、それ以外の人はベーシックインカムで楽しく暮らしたほうが、みんなにとって効率的という意見もあります。

日本でベーシックインカムは導入されるのか?

日本でベーシックインカムを導入するには、まだまだ時間がかかりそうです。

全ての人に最低限の生活ができるお金を配られるということは、まさに全員が経済的自由を達成したことになります。

でも現実問題としては、財源や給付対象などの心配が多いので日本がベーシックインカムを導入できるのは、まだまだ先の話になるでしょう。

マイベーシックインカムを目指そう

私のお勧めは、個人個人がマイベーシックインカムを作る事だと考えます。

金のニワトリや資産所得など、お金のなる木などの言い方をしますが、不動産所得や配当&利子所得税などといった金の卵を産むニワトリやお金のなる木などを得ることができればマイベーシックインカムとして機能するのではないでしょうか。

現在ベーシックインカムの制度に注目が集まっていますが、期待される面や心配される面など、どちらについても知っておくことが大切です。

その上でマイベーシックインカムを作るために行動するのもいいと思います。

金のニワトリやお金のなる木を育てていくことで、誰でもマイベーシックインカムを作れることは可能なので、政府のベーシックインカムに期待せず着実に自分でマイベーシックインカムを作って行きましょう。

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