アーユルヴェーダから学ぶ生活の知恵10個

ayurveda ダイエット

インド発祥の医学、アーユルヴェーダから学ぶ生活の知恵10個をご紹介します。

アーユルヴェーダとは、アーユル「命」、ヴェーダ「知識」という意味を持ち、インドで5000年の歴史がある医学です。

アーユルヴェーダは自然界に存在する「空気」「空間」「火」「水」「土」の5つのエレメントがベースとなっていて、それらが組み合わさった3種類のドーシャというエネルギーが存在するとされています。

【vata】
空気・空間の組み合わせをvataと言います。
これは、風のようにとどまらない動きのエネルギーで軽さや乾きを表します。

【pitta】
火・水の組み合わせをpittaと言います。火のような変換のエネルギーで、熱さや鋭さを表します。

【khapa】
水・土の組み合わせをkhapaと言います。
大地のようなどっしりとしたエネルギーで、ゆっくりとした落ち着きを表します。

これらの3つのドーシャ、エネルギーがすべて必要ですが、生まれつきの体質や気質によってエネルギー構成は異なり、その日や人生の過程の中でも構成が変化していきます。

  • 瘦せ型で、どこかふわふわしていて想像力が豊かな人は、vataが多い人。
  • アスリート型でやる気に満ちて、いつも活動している人はpittaが多い人。
  • ふくよかで周りに優しく落ち着いた人は、khapaが多い人。

vata/pittaのように2つのドーシャが同じくらいある人もいますし、稀に3つのドーシャがすべて同じくらいある人もいます。

それぞれの人にその人にあったエネルギー構成がありますが、何かが原因でそのバランスが崩れてしまうと、体や心の健康に影響が出るとされています。

アーユルヴェーダでは、〇〇健康法・〇〇体操・〇〇ダイエットといった形で、1つの方法をすべての人に当てはめるのではなく、食事を含めた生活のあらゆる側面から、3つのドーシャをバランスさせることを心掛けることで心と体を健康にするホリスティックなアプローチがとられています。

ホリスティック・アプローチ

①おなかの調子でドーシャ管理

普段の生活の中で自分のドーシャ構成が保てているかを把握するのに一番有効なのは、お腹の調子に意識を傾けることです。

アーユルヴェーダでは、特に食べ物が消化され、栄養が吸収され、便として排出されるという、一連の機能がしっかりと行われていることが健康のベースとなるとされています。

【Vata】
乾燥しコロコロの便しか出なかったり、ガスが溜まるような便秘になりがちです。

【Pitta】
元々消化の力が強いため、普段は便秘知らずですが、pittaが多くなると胃酸が多くなり、胸やけがしたり、消化のスピードが速いため下痢をしたり、十分に栄養の吸収ができなかったりします。

【Khapa】
消化に時間がかかりお腹が常に重いような何日も排便できない便秘になりがちです。

お腹の調子があまりよくないなと思ったら、その症状によって、どのドーシャのバランスが崩れているかを、まず意識してみましょう。

②バランスさせる食べ物を選ぶ

アーユルヴェーダでは、普段の食事によってドーシャのバランスが崩れないようにし、そしてバランスが崩れた時にそれを修正します。食べ物はそれぞれいずれかのドーシャを高める効果があります。

元々pittaが多いなと思ったら、pittaを高める食べ物を大量に食べないようにする。おなかの調子から、pittaが高まっているなと思ったら、pittaを高める食べ物を避けるようにするのがベーシックなコンセプトです。

体調を崩したときに、どういった組み合わせで食べたほうがいいのかとう食事療法はとても奥が深いですが、普段の食事でそこまで難しく考える必要はありません。

自分のエネルギーの傾向と状態が分かれば、その時に自分にあった食材も見えてきます。

【vata】
活力になるフルーツや穀物などの甘さがある食べ物や消化を促進するすっぱい食べ物、体を温め、水分にもなるスープを積極的に採り、ガスの元になるようなお豆、乾燥したクラッカーや冷たくデトックス効果の高いグリーンサラダは避けるようにしましょう。

【Pitta】
熱量・活動量が多いため、エネルギーとなるフルーツや穀物を採り、生野菜などの体を冷やす食べ物も適量であれば問題ありませんが、体をより熱くするような辛い物や、玉ねぎ・ニンニクなどの刺激が高い食べ物、酸の元となる酸っぱい食べ物は採りすぎないようにしましょう。

【Khapa】
デトックス効果の高い苦みのある葉物野菜や消化の火をつけるスパイシーな食べ物を積極的に採り、体重の増加に繋がる糖分、体に水分を蓄えてしまう塩分、体を冷やす食べ物は避けるようにしましょう。

③スパイス三銃士で健康

アーユルヴェーダでは、スパイスは薬としてとらえられています。インドのカレーは様々なスパイスを調合して作られますが、毎日の食事に取り入れたいのが「クミン」「コリアンダー」「ターメリック」のスパイス三銃士です。

消化促進効果が高く、炎症を抑える効果もあるクミンは、アーユルヴェーダレシピで使われないものはないといっていいほど、馴染み深いスパイスです。

コリアンダーはクミンと同じく高い消化促進効果がありますが、体を冷ます効果もあるので、暑い夏に食欲がない時など効果的ですし、クミン・コリアンダーのコンビはその効果だけでなく香り・味の相性が抜群です。

野菜の炒め煮やタジン鍋にしてもいいですし、クミン・コリアンダー・塩をまぶしたカリフラワーなどの野菜をオリーブオイルでマッサージし、オーブンでローストするのもおすすめです。

ターメリックは、抗酸化抗炎症効果が高く、免疫力の強化も期待できるアーユルヴェーダのオールスター的スパイスです。独特の苦みがあるので甘いものと合わせたり、他のスパイスと合わせたりするのが一般的です。

④食事の量・タイミングを考える

アーユルヴェーダでは、食べたものをしっかりと消化されてから次の食事を採ることが重要とされています。そのため、どのドーシャが高いかによって良いとされる食事の量やタイミングが異なります。

【Vata】
消化の力が弱いため、食事と食事の間を6時間ほど空けながら、小食がちなため3色しっかりと食べましょう。

【Pitta】
消化の力が強く、お腹が空くといら立つ傾向があるため、4時間ほど置きに食事や間食をしても大丈夫です。

【Khapa】
消化に時間がかかり、体重が増えやすい傾向があるため、間食は控え、食事と食事の間は、6時間以上空けるようにしましょう。

いずれのドーシャが多い場合でも、消化の力が一日の中で1番強いとされるお昼ご飯を1日の中で1番大きな食事にすることが推奨されています。

⑤1日のサイクルを意識する

1日の中で消化の力がお昼に高まるというのは、1日の中でそれぞれのドーシャが強まる時間があるとされているからです。

10時から14時は活動的なpittaが高まる時間のため、大きな食事を採るだけでなく、重要な決定をすることがよいとされ、想像力のvataが高まる14時から18時にアイディアを出したり、クリエイティブな作業をしたりするなど1日の中のエネルギーのサイクルを意識することで、より効果的に行動し、1日を過ごせるとされているのです。

⑥22時前に就寝し、6時前に起床する

1日の中で22時から2時は、活動的なpittaが高まる時間、6時から10時は動きが遅くなるkhapaが高まる時間です。

夜いざ寝ようと思ったら意識が高ぶってなかなか寝付けないという人や朝動き出せずになかなか起きられない人も多いと思います。

アーユルヴェーダでは、pitaが高まり始める22時までに就寝し、khapaが高まり始める6時までに起床することが体に十分な休息を与えながらスッキリと起きる秘訣とされています。

⑦早朝の創造性の高まりを生かす

6時前に起きたら、それは想像力が高まるvataの時間です。インドでは、まだ暗いこの時が瞑想に最も適した聖なる時間とされています。

日が昇る前の静まり返った環境に身を置き、エデュケーションするのもいいですし、散歩に行ったり思いついたアイディアを書き留めたりする時間にしてもいいです。

誰にも邪魔されずに自分と向き合えるこの時間に高まる想像力をしっかりと捕まえることで意識の高い1日を送ることができるでしょう。

⑧午前中に運動をする

6時から10時は動きが遅くなるkhapaの時間です。出勤中の移動はじっとしている時間が長いため、出勤前に適度な運動をすることで体がしっかりと目覚め、スイッチが入ります。

⑨お口の健康管理を意識する

ほとんどの人が朝、歯磨きをすると思いますが、アーユルヴェーダでは、口の中に悪い菌が増えると、それが体に入っていき、病気の元になるため口のケアは健康管理に非常に重要とされています。

食べ物を口に入れた時、舌で味を感じ、舌への刺激が腸に伝わることで、消化が始まるとされているため、特に夜寝て起きた時に舌に溜まっている菌の掃除は欠かせません。

舌スクレーパーなどを使って舌をきれいにし、歯磨きしてオイルプリングと呼ばれるごま油かココナッツオイルをマウスウォッシュの替わりにするのが、アーユルヴェーダのお口ケア習慣です。

また、ホームメイドの歯磨き粉を使えば、添加物不使用でオイルプリングの効果を得ることができます。

〈ホームメイド歯磨き粉〉
重曹      …大さじ1
ココナッツオイル…大さじ2
薄荷オイル   …適量

抗菌作用が高い二―ムの粉を合わせるのもいいですね。ただし、ニームは苦いので、慣れるのに少し時間がかかるかもしれません。

⑩夜のリラックス習慣を取り入れる

一日の終わり18時から22時は、朝と同じく動きが遅くなるkhapaの時間です。

22時までの就寝を目指して、この時間に体や心をリラックスさせる習慣を取り入れるといいでしょう。お風呂に入ったり、瞑想をしたり、軽いストレッチをするのもいいですが、アーユルヴェーダで大切とされるのがオイルマッサージです。

アーユルヴェーダと聞いて、マッサージを思い浮かべる方も多いと思いますが、サロンに行かなくてもセルフマッサージでも十分効果があります。体の凝りをほぐして柔らかくしたり、筋肉疲労をやわらげたり、体や心をリラックスさせたりと幅広い効果があります。

1日の最後に『今日もお疲れ様』と自分を労わることで気持ちの良い睡眠に導かれることでしょう。

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